巴川は、静岡市麻機北部の山地を水源にもち、静岡市東部、清水区の市街地を貫流して清水港に注ぐ。全長 22キロ、流域面積 93平方キロの
2級河川である。
巴川は、その名の通り蛇行する緩やかな勾配の川で、昔から低地の水害が繰り返され、数多くの人たちに血と汗を流させてきた。
一方、川には、かって清水と静岡を結ぶ舟運が栄え、多くの舟が行き来した。
また、近年は都市化による水質汚濁等も指摘されている。
この巴川のさまざまな「表情」を川上から川下まで追跡しレポートする。
第一章 源流を訪ねて〜奥山一件〜
第二章 治水の苦しみ〜先人の歩み〜
第三章 あばれ水〜巴川暴動事件〜
第四章 巴川むかしものがたり
第五章 七夕豪雨、静岡市を襲う
第八章 鎌倉期の丸木船、よみがえる
第九章 大谷放水路の完成
第十一章 祖霊を送る巴川の灯篭流し
第十二章 竜爪山の秣場
第十三章 諏訪神社で7年ぶりの大祭(新着)