静岡のメダカを守る里親制度


♪♪♪・・・メダカの学校は 川の中・・・♪♪♪

♪♪♪・・・そうっと、のぞいてみてごらん・・・♪♪♪
♪♪♪・・・そうっと、のぞいてみてごらん・・・♪♪♪

いた!!いた!!・・・・メダカさんがいました。・・・・

メダカ

「野生のメダカ」は、どこでもいる魚として親しまれてきました。明治以来、小学校の理科の教材としてよくでてきます。(大きな目が顔の上部にあり「目高」と呼ばれる黒っぽい魚です。)




ところが、最近の教科書(5年生理科)のメダカの絵や写真はすべて[赤い」のです。・・・・・「野生のメダカ」は生息できる自然が少なくなってきたことや外敵に弱いこともあって、静岡平野でも激減しています。



教科書の「赤いメダカ」は「緋メダカ」と呼ばれ、「野生のメダカ」の突然変異で体の色が変化したものです。今ではペットショップなどで売られており子供たちは「緋メダカ」を本当のメダカと思っているのです。その他北米原産の「カダヤシ」(蚊絶やし)も多く見られます。また養殖業者が他地方のメダカを大量に放流して「静岡のメダカ」の脅威になっています。


そこで、わずかに残っている「静岡のメダカ」を保護しようと「めだか倶楽部・静岡」(代表山田辰美さん、会員120名)が誕生し、里親制度を広めようと平成7年から活躍をしています。主旨に賛同し最初に静岡市の中島下水処理場の湧水池が選ばれ、繁殖に成功して輪は広がっています。

<メダカの里親>





山田代表は、里親制度には、「静岡メダカ」の遺伝子レベルの保護が必要だとして

  1. 地域的には、静岡・清水地方に限ること
  2. 他地方のメダカと混じらないようにすること

など厳しい条件をつけています。



何としても、昔からいた「静岡平野のメダカ」をそのままの姿で残したい、これが「めだか倶楽部・静岡」のメンバーの願いなのです。

全国のメダカの話題にリンク

連絡先:めだか倶楽部・静岡(代表山田辰美さん・常葉学園短期大学助教授)
静岡市瀬名2−2−1:電話054(261)1313
引用文献:こどもしぜんずかん第13巻めだか
(発行、株式会社学習研究社)
写真撮影:桜井淳史氏