霊山寺


概要:

鷲峰山霊山寺は、静岡市清水区大内にある山腹の古儀真言宗の寺である。寺域は山裾から始まり参拝道は急な33の坂道を曲がって本堂にいたる。途中6基の丁石があり、六波羅密教を表す。
由来によると天平勝宝元年(749)、行基菩薩により創建されたたという古寺である。

見所:

国の重要文化財の仁王門は、永正13年(1516)の建立で棟札が現存する。
本堂は宝暦6年(1756)の建築で室町様式を色濃く残す傑作である。

住所:

静岡市清水区大内

交通:

静岡駅よりバス北街道線、大内観音入り口下車、徒歩で50分。


山腹に建つ仁王門、初期の寺は東側の山中にあり、正慶年間(1332〜34)に現在地に移転した。
本堂は内陣、外陣に分かれた県内では珍しい建造物。
ここからは駿河湾をはじめ遠くは伊豆まで見渡せる。
山号の「鷲峰山」は釈迦説法の霊地でインドの鷲峯山になぞらえたもの。
本堂外陣の天井画「極彩色の天女」、「墨絵の竜」は地元の画家の作品である。


仁王像は、かなり古く奈良時代作という説もある。
事実とすると日本最古の仁王像という。
仁王門の建築様式を見る

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