吐月峰柴屋寺


概要:

連歌師宋長は、島田市の鍛冶職の家にうまれたが法師となり、駿河守護の今川義忠に仕えた。文正元年(1466)義忠の仰せで、都の連歌師宗祇を名月の清見が関に案内した。この出会いが宋長の一生を決定づけた。

やがて宗祇の門弟となった宋長は、連歌会、旅行を通して公家や幕府の上級武士との親交を深めた。そして義忠没後今川家の当主となつた氏親の庇護を受け、文芸面ばかりでなく、外交面でも活躍した。

晩年、宋長は静岡市の西郊に草庵吐月峰柴屋軒を建てた。ここで静かな柴屋軒の生活を描いた「宋長日記」を書いた。

見所:

柴屋寺は、国の名勝と史蹟庭園に指定された観月の名所である。寺内には宋長の木像、宋長のすわったという月見石、竹林の中には宋長の墓も残る。

住所:

静岡市駿河区丸子3316    電話:054-259-3686

交通:

静岡駅より中部国道線20分、吐月峰入口で下車。
庭園は京都の銀閣寺を模したものという
宋長の木像、ふくよかな面差しで

笑みを浮かべている。
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