龍雲寺:

概要:

JR静岡駅の東、静岡平野の中央にある谷津山の北麓にある七代今川氏親の夫人大方殿の菩提寺である。
大方殿は、公家中御門宣胤(のぶたね)の娘で、八代氏輝、九代義元をもうけた。

大永6年(1526)夫氏親が没すると出家し、寿桂尼として10年間にわたって息子氏輝の政治を補佐・代行し、今日「女戦国大名」と高く評価されている。

見所:

夫氏親が没した時、家督を継いだ氏輝は14歳、母寿桂尼は後見役として活躍した。その後は9代義元、10代氏真と3代にわたる今川の盛衰を見つめてきた。
そして、今川家の行く末を守ろうと今川館の辰巳(南東)にあたる沓谷の地に菩提寺を建立したという。

住所:

静岡市葵区沓谷3-10-1    電話番号:054-261-4861

交通:

JR静岡駅からバス北街道線・瀬名新田行き他15分、沓谷3丁目下車。


寿桂尼は永禄11年、80歳近くで逝去。
画像は正林寺にある寿桂尼像と伝えらている。

<画像復元>
NHK静岡放送局・井上啓輔ディレクター
髭白守人カメラマン
(株)浜松ホトニクス・大橋義春氏
(株)NEST・西子雅美氏
寿桂尼の墓    一つは妹の黒木方の墓という


境内の石碑は寿桂尼生誕六百年記念で建立された。

碑文の「とつぐ」と書かれた文字は、父親の中御門氏が駿府に下る娘に贈った印判で、寿桂尼の発給文書に使われた。

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