慶寿寺

概要:

島田市の大津地区大草にある慶寿寺は、今川二代範氏が遠江、駿河の守護職を与えられたころ東進して、ここに居城と居館を設け、寺は、その城址に建てられたといわれている。

二代範氏は、父範国とともに足利尊氏の命を受け、南朝方と戦い数々の武勲をたて、駿河国の南朝勢力を、壊滅近くまで追い詰めた功績がある。

つづいて、範氏は藤枝葉梨郷に進出し花倉城を造成し、麓に居館と城下集落を設けるなど活躍した。

見所:

寺伝によれば、興国6年(1345)今川範氏が、京都から和尚を招いて開山したと伝えられている。

寺の裏手の崖淵には、枝垂桜の老木がある。この桜は範氏が父の遺徳偲んで植えたと伝えられており「孝養桜」ともいう。

住所:

慶寿寺:島田市大草767
電話:0547-(35)1739

交通:

静鉄バス、島田駅前発 島田市コミュニティバス 大津線 
下車    慶寿寺入り口    徒歩約5分
山の麓に建てられた慶寿寺。

ここに建てられた大津城は平城であったが
背後は無双連山の山麓に守られた要害の地。
慶寿寺の小高い一角に苔むした石塔群がある。

その中で、ひときわ目立つ宝篋印塔
(ほうきょういんとう)が範氏の墓といわれている。


初代の桜は、350年前に枯れ
現在のものは、枝分かれした
2代目。

県の指定天然記念物。
本堂の正面の瓦には、
「丸に二つ引き両」の家紋。

今川家の家紋である。


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