臨済寺で春の一般公開

静岡市大岩町にある臨済宗妙心寺派の古刹臨済寺で、春の一般公開が、2003年5月27日、28日に行われた。

賎機山にいだかれた臨済寺


そして今川家、徳川家ゆかりの品々などが展示され、歴史愛好家の目を引いた。




開山堂(中央)本堂(右側)


臨済寺は、今川十代の九代当主今川義元が、自らの補佐役で師にあたる大原雪斎を住侍としたが、雪斎はその師である大本山妙心寺の大休禅師を開山とし、自らは第二世となって創建された。

大休禅師像


本堂は、国の重要文化財に指定されており、内部には貴重な今川、徳川時代の遺物が展示されている。

大原雪斎 雪斎の真筆

大原雪斎は、義元の父氏親に依頼され、幼時より義元の養育、補佐役を務めた。義元が今川家当主となってからは執権職として政治特に軍事に縦横の機略を振るい、今川氏を三河(愛知)、駿河(静岡)に飛躍させ、東海一の戦国大名にした功が大きい。

義元の位牌と厨子 厨子の中の義元像

花押 義元の文書


臨済寺では、貴重な文化財を多くの市民に知っていただきたいと、春と秋に一般公開するという。
筆者はこれを機に、静岡市民に「今川時代の再評価、再発見」をしてもらいたいと心から念願する。