幽玄と幻想に酔う、駿府城薪能
六百年の古から演じ継がれてきた古典劇の能・狂言は文楽、歌舞伎と並んで我が国が世界に誇る貴重な伝統芸能である。
新緑の風薫る五月の一夜、静岡市駿府公園内の特設舞台で、恒例の駿府城薪能が開かれた。2000年で四回目、市民には静岡市の古くて新しい芸能、風物詩として定着してきた。
この日演じられたのは
能 「楊貴妃」 シテ 梅若万紀夫
狂言 「冨士松」 シテ 山本東次郎
能 「ぬえ」 シテ 梅若紀長
夕闇の迫った駿府城跡に赤々と燃える篝火、月明かりに浮かぶ城壁の白壁、闇を貫く鼓の音。
会場には古の幽玄と幻想の世界が広がっていた。
主催:静岡市 共催:静岡県能楽鑑賞会
制作:静岡市文化振興財団 問合せ電話 054(255)4746
写真提供:静岡市文化振興財団
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