民話「沼のばあさん」、電子紙芝居に生れ変わる

人形劇として親しまれてきた民話「沼のばあさん」が、電子紙芝居(電子スライド・ショー)に生まれ変わり、1999年2月21日静岡市の千代田東小学校で、はじめて上映されました。

企画したのは、静岡市環境保全課のスタッフで巴川の愛護を呼びかけようと、人形劇団「星の子」(芹沢幸枝代表)が制作出版したフォト絵本「沼のばあさん」をベースに、デジタル化したものです。会場には子供たちや父兄約200人が集まり、麻機沼に伝わる昔話の映像と朗読に魅せられていました。


民話「沼のばあさん」の物語は、室町時代のお話です。この地を訪れた武将と豪族の娘の間に生れた少女は、早くに父母とも亡くしましたが、祖母の手で美しく成長しました。しかし、祖母も病の床の伏してしまいます。


娘は、船に乗って神社参りをつづけ祖母の病平癒を祈りますが、ある夜、麻機沼のカッパに沼の底に引きずり込まれてしまうのです。


このことを知った祖母は、嘆き悲しみ沼に入水してしまいますが、祖母の怒りは、竜となってよみがえりカッパを退治して、その後沼の守り神になったといわれています。くわしくは、ここをご覧ください。


静岡市環境保全課のスタッフは、巴川の愛護など河川を愛する心を育てる一助になればと今後も上映会を開きたいとしています。


引用文献:
フォト絵本「沼のばあさん」
お母さん人形劇団「星の子」著者
発行:太郎次郎社