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駿府城天守閣を考える

■  はじめに

静岡市の誇るべき歴史遺産である駿府城跡の保存、特に駿府城天守閣の復元等は、当市の市民の長期にわたる願いがあります。
そこで過去、現在、未来にわたり、さまざまな情報を集め、市民の皆様のご判断をいただきたいと思ってペ−ジを作成しています。

これまでの経過  (静岡市公園整備課の資料より抜粋)

■ 駿府公園整備の経過

昭和24年 中央公園開設
昭和26年 市民アンケートにより「駿府公園」の名称決まる
昭和55年 県立美術館建設時の発掘調査で、「中世の遺構」を発見
昭和63年 公園整備の「基本構想策定検討委員会」の基本方針決まる
1)歴史的遺産の保存・再整備
2)都市部の公園機能の強化
3)防災機能の確保
平成元年 市制百周年事業で「巽櫓」が完成
平成3年 駿府公園基本計画・基本設計を策定
5工区に分けて整備
平成4年 天守閣再建署名運動(約20万人)
瓦1枚運動-->市へ寄付-->基金条例制定
平成6〜11年 駿府城関連資料、国内外で調査
平成7年 第1工区完成「東御門等」
平成13年 第3工区完成「紅葉山庭園等」
平成16年 第4工区着手
平成17年 公園再整備計画の再評価を実施
*市民アンケート
*駿府城天守閣建設可能性検討委員会
平成19年 「坤櫓石垣復原」完成

駿府城天守閣ミニシンポジウムの報告

■  第2回駿府城ミニシンポジウム(平成20年11月24日)

出席 小和田哲男 静岡大学教授(司会)
湯之上隆 静岡大学教授
石川たか子 (株)丸伸専務
山川俊博 静岡コンベンション協会専務理事
コーディネイター小和田氏の司会で、3人の有識者が「駿府城天守閣建設」の妥当性を論じた。
天守閣については、歴史史料が見つからないことから論議が渦巻いている。

湯之上氏

・まず、城址は、「国の史跡指定」を受けるべきで、城址で指定を受けていないのは全国で駿府城跡だけになった。
・建設には学問的根拠が必要で、現状では困難ではないか。

石川氏

天守閣だけが城ではない。最近の観光は物見遊山ではなく、「憩い」を求めている。

山川氏

東御門、巽櫓は自信を持って、全国の人に説明できる。
ただし、静岡の歴史が学べる施設が少ない。

このように、出席委員は「現状での天守閣建設」に同意しない意向である。検討委員会の委員は15人(有識者8人、関係団体4人、公募市民3人)で、更に検討を進める。

そこで筆者は、現状から考えて
1)天守台の復元(史料はある)
2)歴史博物館の建設
・・・・の2点を主張していきたい。

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